サミュエルオールコックの１８４０年代に作られた、手描きの果物の絵柄が美しいティーカップ＆ソーサーです。
あまり聞きなれないメーカー名ですが、ストークオントレントで１８２８年に創業しました。HRダニエルと同じく、戦後まであまり知られていなかったメーカーで、ロッキンガム製、または、コールポート製などと混同されて認識されていました。繊細な筆つかいでまるで絵画のような果物の絵柄は眺めていると吸い込まれるようです。大胆な金彩のモチーフはサミュエルオールコックの特徴と言えると思います。こちらのお品は大きめ太く描かれたスクロール模様が大胆に描かれ、その間にアカンサスの大きな葉が描かれています。葉の周りにも細かなシーウィード模様のようなパターンが隙間を埋めるように描かれています。グレーとアプリコットの色合いはこの時代によく使われていた色合いです。

大きさ：カップ口径１０．５cm　高さ５．５cm　ソーサー１５．５cm
状態・・・⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎　ソーサーに多少貫入がみられます。他は欠け、ヒビ、貫入はみられません。金彩のすれがソーサーの中に少しみられますが、果物の絵柄にはすれはみられません。