こちらは、ドイツ・ドレスデンの、1880年から1890年に作られた陶器です。
（バックスタンプのマークから判断できます。）
ドレスデンの町は、1710年に始まった、ヨーロッパ最古の硬質磁器釜・マイセンに
程近い場所にあります。
マイセンは、マイセン王が作った、王室御用達の釜です。
それに刺激され、貴族たちもたくさんの陶器を欲しがった需要にあわせて、
ドレスデンにたくさんの絵付師や、陶器の会社が出来ました。

こちらの陶器の箱は、その中の、“MEYERS　AND　 SONS”という会社の絵付師のものになります。
バスケット模様のような格子にドットの入ったエンボスが陶器全体に施され、
金彩と繊細な手描きの花模様が本当に美しいお品になります。

こちらは、ティーキャディとして紹介しておりますが、
もともとは、英語でトリンケットボックスと言われるもので、小物入れになります。
おそらく、ティーキャディとして使われていたものではないかもしませんが、
こんな素敵な陶器の入れ物に、特別のお気に入りの紅茶を入れてはいかがでしょう。

大きさ：高さ（蓋も入れて）約９ｃｍ　全体１２x９ｃｍ　
状態・・・☆☆☆☆☆　欠け、ヒビ、貫入はなく、金彩や、絵付けにもはげが見られません。
100年以上経っているとは思えない、とてもきれいな状態のお品です。