ピンクのリボンのガーランドを囲むように色とりどりの小花が細かく描かれた美しいプレートです。
お花の周りには黄色の無数のドットが浮き出してペイントされリムはしっかりとした金で縁取られています。
お皿そのものの美しさの価値に加え、こちらのプレートにはペインターのサインが“Kate Bruce Age 78 1904”と手描きで記された希少なお品です。

ケイト・ブルースはスポードにて当時稀であった女性ペインターとして長年活躍し、彼女ののこした作品は現在でもスポードミュージアムに数点展示がされています。
コープランドへの変革期を経て１８９７年の皇族による工場訪問の際には当時５３歳だったケイトが工場を代表しペイント技術をデモンストレーションしたというエピソードも残っており、作品へのサインを残すことが許された数少ないペインターでもあったようです。

こちらは彼女が７８歳（１９０４年）の頃の作品であり、女性の社会進出が厳しかった当時に同じ職場で生涯現役として長年キャリアを積み上げてきたことにも感銘を受けます。

手に取るとその頃の歴史的背景や彼女の想いを感じられるような希少なお品です。


サイズ：２４ｃｍ
状態：☆☆☆☆☆　絵柄・金彩ともに大変状態のよいお品です。